風邪とインフルエンザと

今年の冬は寒暖の変化が大きく、ぎっくり腰や頭痛を訴えて来院される方が多い気がします。
病院ではこれまで踏ん張っていた患者さんが継続治療に移行してしまうといった事もあるそうです。

健康を保つこと、からだに余裕のあるうちからセルフコントロールすることがとても大切なのだと改めて感じています。

インフルエンザも流行ってきているようですね。当院でも風邪ひきさんや病み上がりさんが増えてきた印象です。

世の中ではすっかり悪者扱いの両者ですが、私も以前は仕事柄、絶対うつらないようにしなければと考えていました。風邪も滅多にひかず、インフルエンザにはかかった事がなかったと思います。
ところが昨年のお正月、楽しみにしていた講習会の前日から高熱がでまして。年末年始明けも予約の変更をお願いし、お休みをいただいたのです。あまりに大変だったので我慢する事なく、素直に休めたため、その後はスッキリ好調でした。

この経験を元にしっかりと休めば、たいした事にはならないのではと実感することが出来ました。
案ずるより産むが易しではないですが、無理して頑張るよりも認めて休んで素直に経過を待つ。

もちろん持病のある方、小さなお子さんやお年寄り、妊婦さん受験生、大事な仕事や旅行の前など、うつらないようにした方がいい場合もありますが、一般的には罹患してもいいのかなと。

世の中にいる風邪やインフルエンザの菌やウィルスの種類の多さを考えると、罹患することは避けられない気がしますし、「からだをリセットすること」や「高熱によるガン細胞への影響」※ を考えるとむしろ有難い存在なのかも知れないと考えるのはいきすぎでしょうか。

早い段階で判断し、しっかり休んで、食事も制限、上手に治癒の過程を過ごせれば、子供の頃そうだったように、からだはスッキリとリセットされます。

長い人生や健康寿命という視点でみたとき、免疫を鍛えるという意味において風邪は役にたちますし、インフルエンザにしても、年々進化しているウィルスに対して免疫をアップグレードしておくような感覚で何年かに1回くらいはかかるとよいかも知れないとまで思ってしまいます。

勝手な考えを綴りました。
もちろん賛否あると思います。
こんな考え方をする人もいるのだなくらいに思っていただければと思います。

※ からだのリセットなどについては
また今度詳しく書いてみたいです。

『風邪の効用 』野口晴哉先生著
読んだ事のない方はぜひご一読くださいませ。